人気ブログランキング | 話題のタグを見る
excitemusic

ミステリ創作(?)教室のクレージーでブルージーな日々の記録
by eimu00
ICELANDia
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
リンク
LOVE minus ZERO
野崎六助ホームページ別館


野崎六助公式ホームページ

カテゴリ
最新のトラックバック
ライフログ
検索
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


このページについて


  このページは、野崎六助先生が講師をされている「カルチャースクール 東急セミナー
BE ミステリーの書き方(上級クラス)」の生徒有志によって運営されています。本クラスは隔週で行われており、講義録と生徒提出作品の合評を中心とした内容とな っています。

 ★このページの読み方

  基本的には日本語横書きで書かれています。このため、一番上の行を左から右へと横 に進み、行が終了したところですぐ下の行を同様に左から右へと進んでいただければ よろしいかと思います。

  無論、気に入らない部分を読み飛ばすも、気に入ったところを周囲の知人に宣伝して いただくも、非常に気に入ったところにおヒネリを送っていただくも、全てこのページにアクセスしてくださった読者の方の自由であります。

  ただ、運営者の中でのルールとしては次のことに留意しています。もし読むに当たって頭の片隅にでも置いていただければ大変幸いです。



講義レポート

  一回の講義毎にクラスのメンバーが、かわるがわるレポーターとして講義の内容を紹介しています。基礎的な情報はなるべく入れていく方向ですが、原則としてはどのよう に書くかはレポーターの自由であり、また書かれる内容も、全てレポーターの 「主観」というフィルターを通したものとなっております。

  例えば、講義自体は野崎先生によってなされたものですが、それをどう取捨選択しまとめるか、場合によっては誤解している場合も含めて、レポーターによるものとなります。同様に、作品のあらすじ紹介などにつきましても、すべてレポーターの主観を 通ったものとなっております。



生徒作品

  生徒作品の公開を行なうかどうかは作者である生徒本人の希望に応じ、また公開作品 は「一人一作品」を原則としています。公開作品の選定も作者が決定します。「一人一作品」の原則は本ホームページの容量等の問題もあるためですが、講義レポートで合評にあがったものが公開されていない場合があります。あらかじめご了承ください。

 なお、作品自体は随時入れ替えをしていく予定です。


# by eimu00 | 2004-10-11 17:11 | 講師ひとり言その他

クラス・リポート04.10.09

クラス・リポート
日時 2004年10月9日(土)PM3時~4時30分まで
会場 東急プラザ8F
レポーター 井上一三

(1)本日より、下期の講座が始まる。台風22号が50年ぶりの最強の勢力を保持しながら東海・関東地方に迫っている中での開講である。
 野崎先生は、「生徒だけが来ていては……」と思い、生徒達は、「先生ひとりが来ていては……」と気遣っての出席であった。ともに、思いやり深い、人間味のあるメンバーではないか!

(4)以上のお話が終わって、本日下期第一回の講座が開始となった。
 本日は、川端康成「掌の小説」を教材に講義があった。
 ①創作をするには、「読み・書き」が大事だ。書くだけでは片手落ちであり、「読む」ことが重要である。
 「この小説はどういうものか?」「どのように作られたのか?」というようにフィードバックさせて読む。これは書くための基本的なステップになる。
 お手本になる作品とは何か? それは「傑作」でもいいし、「失敗作」「物足りない作品」でも学ぶことができる。それが自分の創作体験につながる。
 「物足りない。自分ならこう書く」と思い、実際に書いてみたらどうなるか。このような訓練も必要である。
 ②川端康成を選んだから驚いた方もいるかもしれない。しかし、この作品はポピュラーなものであり、「雪国」「伊豆の踊り子」に次ぐものである。短い小説に人生の断面を写しとった作品で、創作コースの秘密をハッキリ表現している。
 別の側面から言うと、川端康成がどのようにして創作していったかが分かり、自分の作品の役に立つ。
 ②受講生のT氏が「自分は通勤電車になかで15分間で1章を読んでいる。ところがこの小説は、15分のうちにいくつも読めてしまうので、頭が混乱した」との感想を述べた。それに対して「これは時間をかけて、一日一編ずつでも読んでいく。また、何回も読み直すと、味わいが深くなってくる。少しずつ読めば、良さが分かってくる」との話があった。
 ③このなかに、122編が収まっているが、そのうち、2割・20編が「ミステリータッチ」のものがあるので、それを嗅ぎ分けていただきたい。
クラス・リポート04.10.09_b0042328_1012840.jpg
(5)その他、川端康成と谷崎潤一郎とを比較検討し、二つの共通点をあげ、大変に興味深い講義が続いた。今回、台風のために欠席された方たちは、「値千金の講義」を聞き逃したことになり、さぞや残念に思われることであろう。

(6)次回
 ※ 川端康成著「掌の小説」のうちの「霊柩車」を自分なりに書き直してくる。部分的でも良い、最初の一行・最後の一行でもよい、気にいったところを活かして、自分なりに、400字詰で5枚~10枚に書き直してくる。
# by eimu00 | 2004-10-11 01:43 | 04年度